阿部 博人 2005年入社
学生時代には、海洋深層水を低温エネルギーとして活用する研究を行う。新入社員として横浜支店に配属され、新築のオフィスビルや大型ホテルの改修案件など多数経験。現在は、現場所長として、横浜みなとみらいエリアの大型案件を担当している。

メーカーの先端技術、社会の課題に、空調技術で応えていく。

これまでの現場経験で特に印象的だったのは9年目に次席として10万㎡を超える大型ビルに関わった時のことです。総勢13名のチームで、上に立つ所長が予算管理と全体マネジメントを行い、私が現場の陣頭指揮をとることになりました。この時は、地上でダクトなどの組み立てを行い、揚重機を使ってビルに設置するユニットフロア工法を取り入れたのですが、私にとって、この工法は初めて。建築側に作業用の場所を確保してもらうこと。フロア毎の建築の進捗に合わせて地上でダクトを組み立てる段取りなど、いつもの工事以上に建築との連携が重要になりました。事前に計画書を作り綿密に打ち合わせをしていても工事に遅れが生じると、現場の段取りは狂ってしまう。当初は、こうしたことにうまく対応できず、色んな方に迷惑をかけることもありましたが、やがて、先回りして調整できるようになってくると現場に一体感が生まれてくる。竣工後の打ち上げの席では、なんと、みんなが私を胴上げしてくれることに。屈強な男たちに担ぎ上げられてちょっと怖かったのですが、全員が一丸となって大型物件を作り上げたことに達成感を得た瞬間でした。

ビルの運転状況を瞬時に把握し省エネルギー化を促すシステム。

私たちの仕事では、現場での信頼関係が重要です。でも、新人として現場に入った頃には、まだまだ頑固で職人気質な方も多くて戸惑うことも多かったですね。ベテランの方には豊富な経験に裏打ちされた“腕“がありますが、多少、気難しい一面もある(笑)。でも、懸命に頑張っている若手の姿はしっかり見てくれているものです。そして、予想外のことが次々と起こる現場では、そんなベテランの方がとても頼りになります。たとえば、図面上は問題がなくてもダクトを取り付けたら必要な隙間が全くなかったり、現場に想像していないような障害物があったり。そんな時に知恵を借りては問題を解決していく。これを繰り返すうち、経験が積まれ技術が蓄積されていく。同時に現場での信頼関係のつくり方も身についていくのです。そして、こんな関係性ができていけば、施工図を描く段階でも「複雑な収まりは詳細を準備しよう」「作業スペースは、十分、確保できるか」といった内容の濃い検討をすることができるようになる。だから、施工管理には設備や建築に関する知識だけではなくて、お互いの信頼関係を築いていく人間力のようなものも必要だと思っています。

私たちの技術で、いつかビルの価値さえ変えていける。

現場所長になった今、私が考えているのはより良い現場管理のあり方です。“指揮官としてブレない。本質を見極めて先を見て段取りをしていく”という姿勢を常に心掛けています。その上で、大切にしているのが「安全・品質・工程」という施工管理の3大要素を完璧にやりきること。中でも“安全”の管理は難しく、最優先にする必要があります。私の現場では朝礼などでプロジェクターを使い、過去の事例を紹介するなど安全意識を高める工夫をしています。それでも事故は起きるかもしれない。“足場を降りるときに足を捻った。”など軽微なものでも、事故は現場で連鎖し、より大きな事故を引き起こすこともある。事故の起きない現場にするために大切なことは何か?それは現場の空気感だと考えています。事実、コミュニケーションが頻繁で明るい現場は不思議と事故が少ない。そこで、現場を巡回する際は皆に「今日も、よろしくお願いしますね」など一声をかけるようにしています。現場の雰囲気作りも所長の仕事。疎かにしがちな“あたり前”をやりきって、オフィスビルという、人の力を引き出す最高の舞台をつくっていく。それが仕事であり、誇りでもあるのです。

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