
INTERVIEW
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DX推進
片山 健一郎KENICHIRO KATAYAMA
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本社 DX戦略統括部
1990年入社 | 工学部 卒
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学生時代のことを教えてください
ロボットアームを動かすプログラムを研究していました。専攻からするとメーカーに就職するのが一般的だったのですが、人と同じことをやるのが嫌だという性分があり、所属学科の先生に相談して薦められたのが高砂熱学でした。隣の研究室で同業他社と関わっていた人の話を聞いたことも影響したかもしれません。高砂熱学に入れば電気系の自分はきっと少数派で、いろんなことにチャレンジできるのではという期待もありました。
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どんな仕事を手がけてきましたか?
当時、個々に構築していたシステムをオープンシステムに変え、さまざまな会社がつながる仕組みづくりが求められていました。そんな中、開発を手掛け、日本で最初のオープンシステムを活用した物件を成功させた経験が、キャリアの転機になりました。社内での存在感が高まりましたし、何よりオープンシステムを使った監視システム開発は世の中にインパクトを与える実績だったからです。業界を少し変えることができたという実感を持つことができましたね。昨今では当たり前のように言われているIoTやAIの活用は2017年頃から盛んになり、その時流に対応するため現在はDXに携わっています。

DX戦略統括部のミッションを教えてください
業務効率化と新たな付加価値の創造です。具体的には、BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)の導入・浸透に取り組んでいます。BIMは建物ライフサイクルに用いられるソフトウェアで、建物の3Dモデルをベースに企画・設計・施工などを進めることができます。海外ではBIMがかなり浸透していますが、国内では特に設備業界で遅れが顕著に出ています。高砂熱学が設備業界のBIM導入・浸透をけん引していくという意識をもって取り組んでいます。ただ、難しいことにBIMを使うことの良さが業界全体にまだあまり認知されていません。設計・施工、そのあとの運用・管理にもBIMを活用し、データ分析によって生まれる価値を作っていくことがDX戦略統括部のミッションです。

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BIMの活用でどんな未来が実現できますか?
私が携わったオープンシステム化も、慣習を崩し、より良い手段を作るという破壊的なイノベーションと言えるものでした。日本の設備業界では、図面を制作するソフトウェアはCADが主流です。BIMの浸透も破壊的なイノベーションに近いと言えるかもしれません。BIMなら設計、エンジニアリングから施工、運用に至るまで、プロジェクトライフサイクル全体にわたってチーム、ワークフロー、データを連携させ、より効率的な作業方法と優れた成果を実現することができます。BIMで得られるデータを活用し、生産性向上や新たな価値創造ができる未来を私たちが示す必要があると思っています。
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片山さん自身のミッションを教えてください
部署のミッション実現のため、立ち止まることなくけん引することです。オープンシステムの際に「業界を変えた」体験を、今改めてDXという最先端の領域でチャレンジできていることは、どれだけキャリアを歩んできても、変わらずワクワクします。思えば学生時代から、周囲とは違う挑戦がしたくて高砂熱学を選んだことは正解でした。成し遂げた先、切磋琢磨した仲間たちが一目置かれるというのも、私のモチベーションの一つですね。
どんなメンバーが集まっていますか?
バックグラウンドは多様で、専門性に長けている人はそこまで多くありません。IT関連の知識やスキル、技術がそこまで高くないメンバーであっても、「高砂熱学が世の中を変える」という意志が何よりも重要だと思っています。当社には、施工に関する技術力や現場力の高さと豊富な実績というアドバンテージがあります。多様なバックグラウンドを持つメンバーが、このアドバンテージを活かすことで、新たな可能性につながると思っています。

入社後のキャリア変遷を教えてください
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1〜2年目
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施工管理
高層ビル新築工事の準備やデータセンターでの施工管理など、まずは現場を知ることで、次の挑戦への足がかりに
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3〜26年目
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計装システム部
計装工事、計装関連システム開発に従事。2000年に世界最大規模のオープン型ビルオートメーションシステムを開発・導入して後に(社)空気調和・衛生工学会技術賞を受賞
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27〜30年目
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事業革新本部/研究開発本部
IoTやAIの研究や開発に従事
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31〜33年目
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DX推進本部/DX戦略統括部
DX(Digital Transformation )の推進に従事

これからの目標は?
DXの取り組みをけん引することで会社を変え、業界を変えていく。そこに尽きることのない情熱をもって取り組んでいくことです。私自身、部を統括する立場ではありますが、DXへの熱い想いを示すことで、部内、社内へと広げていく役割もあると思っています。高砂熱学には、企業風土として「高砂熱学が世の中を変える」という意志が浸透しています。数年後に会社を、社会を変えた原動力になった一人だと思ってもらえるように行動していきたと思います。
プライベートの過ごし方は?
子供が小さい間は、できるだけ多くの時間を一緒に過ごし遊ぶようにしています。写真は、浅草寺舞保存会の仲間たちと娘と一緒に撮った写真です。なるべく色々な経験をさせてあげたいと思っています。

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