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ニュースリリース News Release

新たな「戦略的提携に関する覚書」(MOU2.0)を締結 ~BIMを中核とした業務プロセスの確立から、DX/データ活用による生産性向上とグリーントランスフォーメーションの実現に向けて~

プレスリリース

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 高砂熱学工業株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小島 和人、以下、高砂熱学)と、米国 Autodesk社(本社:米国カリフォルニア州/プレジデント兼CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、Autodesk)は、建設業におけるDX/BIMの更なる推進に向け、新たな「戦略的提携に関する覚書」(以下、MOU2.0)を締結しました。

 

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左から
オートデスク アジアパシフィック・日本担当バイスプレジデント ハレッシュ・クープチャンダニ、
Autodesk, Inc. シニアバイスプレジデント 兼 チーフ レベニュー オフィサー ローランド・ゼラス
高砂熱学 取締役 専務執行役員 横手 敏一、DX戦略統括部長 片山 健一郎

  

 

 高砂熱学は、2021年に「DX戦略」※1を策定し、翌年2月には、高砂熱学とAutodeskは、「戦略的提携に関する覚書」(以下、MOU1.0)の締結を公表しました。高砂熱学のDX戦略の中心には、AutodeskBIMソフト「Autodesk Revit」(以下、Revit)※2 を位置づけ、MOU1.0では、設備工事におけるBIM標準化とRevit利用環境の整備を進めてまいりました。今般、新たにMOU2.0を締結し、Revitを含むBIM関連データの活用による生産性向上・付加価値創造に継続して取り組んでまいります。また、デジタル基盤を活用することで、高砂熱学が取り組む建物ライフサイクル全体におけるトータルカーボンソリューションの確立(カーボンの見える化・削減等)を、両社で目指してまいります。 

 

〈MOU2.0における主な取組み〉

  1. 高砂熱学における、地球環境に貢献するトータルカーボンソリューションの確立を目指す。
    グローバルでサステナブルな評価を得るAutodeskのソリューションを用いて、建物ライフサイクル全体の中の建設・改修・解体時のみならず、建物運用時のカーボン排出量までを含んだ、すべてのカーボンを最適化するトータルカーボンソリューションの確立を目指します。
     
  2. 業務プロセス全体にわたるBIMデータの連携・活用により、デジタル基盤を確立し、DXの高度化・顧客への付加価値創造を目指す。
    高砂熱学では、建設業における一連の業務プロセスを統合するために、Arent社と開発しているプラットフォーム「PLANETS(プラネッツ)」※3 により、業務プロセス全体の変革を進めています。PLANETSのベースには、Revit及びAutodesk Platform Services※4 を活用しています。さらに、RevitやPLANETS等のデジタル基盤に蓄積されたデータのAI活用等により、業務効率の大幅な改善などDXの高度化及び顧客への新たな付加価値の創造と提供を目指してまいります。

 

 

高砂熱学工業株式会社 概要

1923年創立以来、空調設備工事の設計・施工を中心に、人にやさしい快適空間の創出、高度に管理された生産工程環境の構築、AIを活用した設備の最適な運転や省エネのコンサルティングなど、建物ライフサイクル全般にわたってのトータルなサービスを日本全域・中国・東南アジア・インド・メキシコで展開。グループパーパス「環境革新で、地球の未来をきりひらく。」のもと、心地よい環境を創造する「環境クリエイター」として脱炭素・サステナブル社会の実現に寄与する技術・サービスの創出に取り組んでいます。

 

Autodesk, Inc. 概要 

1982年設立。社員数約13,700名(20231月期)。米国ナスダック市場上場。建築土木、製造、メディア&エンターテインメント業界における、あらゆるものづくりの変革を実現するプラットフォームカンパニーとして、個別業務の効率化を推進するクラウドベースのCAD/CAMツールや、より広く業務プロセス全体をサポートし、様々な部門の方々とコラボレーションして使えるようにする連携プラットフォームを提供。生活や仕事を行うビル、運転する車とそれで渡る橋から、使用する製品、刺激的な映画やゲームまで。オートデスクのデザインと創造(Design & Make)のプラットフォームが、この世界の創造をサポートするテクノロジーと、ビジネスや地球へより優れた成果をもたらすために不可欠なインサイトとデータを提供します。

  

 

※1  高砂熱学工業ホームページより DX戦略

https://www.tte-net.com/ir/pdf/digital_transformation_strategy.pdf 

 

※2  Autodesk Revit

Autodeskが提供するBIMソフトウェア。意匠、構造、設備の多分野に対応しています。Revit APIによる様々なソフトウェアとの連携や部材の属性情報管理機能により、高次元なデータの利活用を実現します。現在14ヵ国語に対応しています。

 

※3 プレスリリース「「PLANETS」を共同開発、運用開始」(2024年3月22日付)

https://www.tte-net.com/article_source/data/news/detail/2024/677.html

 

※4 Autodesk Platform Servies

Autodeskが提供する個別のWebサービスAPIを集約した、クラウド開発プラットフォーム。デザインデータに含まれる幾何データとメタデータを他WEBサービスとシームレスに連携することで、「つながる」ソリューションを生み出すことが出来ます。