ニュースリリース News Release
コージェネ大賞2024 民生用部門 最高位「理事長賞」を受賞 ~高砂熱学イノベーションセンター、再生可能エネルギーと蓄電池を組み合わせてカーボンニュートラルを達成~
プレスリリース
高砂熱学工業株式会社
株式会社三菱地所設計
株式会社関電工
高砂熱学工業株式会社(本社:東京都新宿区、社長:小島和人/以下、高砂熱学)、株式会社三菱地所設計(本社:東京都千代⽥区、代表取締役社⻑:谷澤淳一/以下、三菱地所設計)、株式会社関電工(本社:東京都港区、取締役社長:仲摩俊男/以下、関電工)は、一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センターが主催する「コージェネ大賞2024」にて、高砂熱学の研究施設であるイノベーションセンターでの取り組みが、民生用部門として最高位となる理事長賞を受賞し、本日表彰を受けましたことを、お知らせいたします。
コージェネレーションシステム(以下、コージェネ)とは、天然ガス、石油、LPガス等を燃料として、エンジン、タービン、燃料電池等の方式により発電し、その際に生じる廃熱も同時に回収するシステムです。「コージェネ大賞」は、新規性・先導性・新規技術および省エネルギー性などにおいて優れたコージェネを表彰する制度です。
表彰式の写真
高砂熱学イノベーションセンター 外観
■受賞名
木質バイオマスCHP※と太陽光発電・蓄電池を組合せたサスティナブルなエネルギー需給システム
~高砂熱学イノベーションセンターへの導入事例~
※木質バイオマスCHP(Combined Heat & Power System=熱電併給)とは、木質チップを燃料に高温の可燃性ガスを生成し、そのガスで発電するとともに、発電時に生じる排熱を利活用する仕組み。
■受賞者
高砂熱学、三菱地所設計、関電工
■受賞概要
高砂熱学イノベーションセンター(茨城県つくばみらい市)は、「地球環境負荷低減と知的生産性向上を両立したサスティナブル建築」を設計コンセプトに、再生可能エネルギーと蓄電池を組合せた、サスティナブルなエネルギー需給システムを構築しています。
主力電源には、太陽光発電に加えて木質バイオマスCHPを採用、さらに、地下水熱や大容量蓄電池も組み合わせ、AIを活用したEMS(エネルギーマネジメントシステム)を活用し、効率的な施設運用を実現しています。
敷地全体では2020年度からの3年間はNearly ZEBを、2023年度は実験動力を除いてZEB Readyを達成しており、オフィス棟は4年連続で『ZEB』(Net Zero Energy Building)を達成しています。グリーン電力購入により2021年度以降は化石燃料を一切使用しないカーボンニュートラルを実現しています。
災害時には地域へのBCP拠点として、また、空調設備や再生可能エネルギーを身近に感じることのできる体験学習の場としての機能を有しています。
<参考資料:高砂熱学イノベーションセンター 建物概要>
1.建築概要
名称 |
高砂熱学イノベーションセンター |
所在地 |
茨城県つくばみらい市富士見ヶ丘2-19 |
建築主 |
高砂熱学工業㈱ |
主用途 |
研究施設 |
敷地面積 |
22,746.18㎡ |
構造 |
S造、一部RC造 |
建築面積 |
7,129.74㎡ |
延床面積 |
11,763.97㎡ |
階数・建物高 |
地上2階、塔屋1階、15.455m |
取得認証 |
CASBEE-ウェルネスオフィス2020年版:Sランク |
2.設備概要
熱源方式 |
地下水熱利用+バイオマスCHP+空冷ヒートポンプチラー |
空調方式 |
執務エリア:外調機+個別空調ユニット方式(放射パネル、パーソナル空調機) |
外調機 |
オフィス棟1階、ラボ棟:全熱交換器付デシカント外調機3台 |
蓄電池 |
リチウムイオン蓄電池 430kWh+3,000kWh |
発電機 |
バイオマスCHP 40kW×2台 |
その他 |
エネルギーマネジメントシステム(EMS) |
3.関係者概要
計画・開発・検証・評価 |
高砂熱学工業㈱ |
設計※1・監理・検証・評価 |
㈱三菱地所設計 |
設計※2・施工 |
㈱竹中工務店 |
施工 |
㈱関電工 |
検証・評価 |
田辺 新一(早稲田大学 教授) |
※1:基本設計、実施設計(空調・衛生・電気)
※2:実施設計(建築・構造)