グリーン水素の
製造・
貯蔵・利用システム
空調設備エンジニアリングで培ったノウハウを活かして、再生可能エネルギー由来電力によるオンサイトでのグリーン水素インフラ設備を提供します。製造から利用まで一貫してCO2を排出しない「グリーン水素」を製造・貯蔵し、発電・燃料・工業原料として供給することで、お客様の脱炭素・カーボンニュートラルに貢献します。
特許 第5455874号、特許 第5622544号、
特許 第6895784号、特開 2020-105594、
特開 2021-046602、特開 2021-098898 他
特長
- 当社の水電解装置は「固体高分子形」(PEM形)のため、負荷追従性が高く、変動性の高い再生可能エネルギー由来電力から水素を製造することに適しています。
- 安定しない再エネ電力を活用し水素を製造・貯蔵することで、電力需給バランスの調整を担います。
- 水素は貯蔵時のエネルギーロスが無く、月~年単位の長期エネルギー貯蔵が可能で、災害・停電時など非常時のエネルギー供給にも適しています。
- 当社製品以外も含め、ご要望に合わせた最適なソリューションを提供します。
固体高分子形水電解装置
「Hydro Creator®」
当社製の水電解装置です。
独自のアプローチ
- 水電解と燃料電池を1つのセル・システムで行う「水電解・燃料電池一体型セルシステム」で長年培ってきた技術を用いて、水電解専用装置を開発
- 装置ユーザー目線で本装置を開発
独自開発の電解セルスタック
- 一体型セル開発の知見を活かし、高効率な電解セルスタックを開発(従来比:5~15ポイント)
- 設計・製作技術を自社で有するため、顧客ニーズに応じた特注品にも対応可能
独自開発のシステム
- 独自の水分回収技術により、システム効率の向上に貢献(従来比:10~20ポイント)
- 独自の制御技術により、出力変動による性能劣化を低減
基本仕様
電解装置タイプ | 固体高分子形 |
---|---|
水素製造能力 | 最大5Nm3/h |
水素供給圧力 | 0.9MPaG |
製品水素純度 | 99.999%以上 (常圧換算、ドライベース) |
製品水素露点 | -40℃以下 |
設置スペース | 2.6m × 0.9m × 1.5m(H) |
導入事例
北海道石狩市厚田地区
マイクログリッド
北海道石狩市からの委託事業として、石狩市厚田地区にマイクログリッドを設置しました。本システムは、「再生可能エネルギー」および「再エネ由来水素」をエネルギー源とする「防災機能を有する持続可能な低炭素型マイクログリッド」です。
- 電源に太陽光発電(163kW)を使用して、石狩市厚田地区の5公共施設へ電力を供給
- 太陽光発電電力を最大限活用するため、蓄電機能として蓄電池(50kW/168kWh)と水素システム(水電解装置、燃料電池)を併設
- 電力変換ロスを低減するため、太陽光発電―蓄電池―パワーコンディショナ間を直流で設計
- 災害発生時、自動制御で自立運転に移行し、指定避難所へ72時間以上、給電することが可能
石狩厚田マイクログリッド 全景
システム図
受賞
- NIKKEI脱炭素アワード2021 プロジェクト部門 大賞
- 2022年 第5回エコプロアワード 奨励賞
- 令和4年度「北国の省エネ・新エネ大賞(北海道経済産業局長表彰)」 優秀賞
紹介動画
関連リンク
プレスリリース「環境省の実証実験に参画!秋田県能代市での実証プラントに水電解装置を納入」(2019年7月30日付)(533KB)
プレスリリース「NIKKEI脱炭素アワード2021、プロジェクト部門「大賞」を受賞」(2022年3月8日付)(525KB)
プレスリリース「北海道石狩市、太陽光・グリーン水素を利用した小規模マイクログリッド 当社100%出資による会社にて運営を開始」(2022年4月1日)(445KB)
お知らせ「第5回エコプロアワード」にて「奨励賞」受賞 ~再エネ・水素を組み合わせ、地方都市の防災機能を強化する電力供給モデルが評価~」(2022年9月7日付)(314KB)
プレスリリース「当社提案のグリーン水素活用「温水利用モデル」が、東京都「グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業」のモデルプランに採択」(2023年9月22日)