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環境 知的財産マネジメント Intellectual Property
Management

知的財産に関する基本的な考え方

当社の競争優位性向上のため、知財の活用戦略の策定・遂行、経営方針に沿った研究開発戦略の策定支援を進め、特許力・エンジニアリング技術(ノウハウなどの無形資産)の両面の強化・活用を図ります。

知的財産基本方針

事業競争優位の維持向上、事業の自由度確保および事業領域の拡大に向けて知的財産の活用を図ります。

  1. 当社知的財産の権利取得を推進します。
  2. 当社知的財産であるエンジニアリングノウハウの秘匿を推進します。
  3. 当社知的財産の事業への活用を推進します。
  4. 当社知的財産の第三者侵害に対し厳正に対処します。
  5. 第三者の知的財産は正当な権限を得て使用します。

知財マネジメント体制

知財戦略室は経営企画部の配下に組織され、かつ研究開発本部のある高砂熱学イノベーションセンターに拠点を置くことで、経営戦略・研究開発戦略と一体の知財戦略を経営企画の観点で立案・遂行しています。さらには、新技術創出から市場化に至る業務プロセスにも入り込み、無形資産の活用案やビジネスモデル案の検討も行い、市場での競争優位性の維持・確保の一翼を担っています。

知的財産戦略

ミッション戦略

当社の特許等保有件数は、2023年3月末時点で769件(特許、実用新案、意匠、商標を含む)と空調設備業界トップです。そのうち特許は489件と3分の2を占め、国内外の内訳は、国内475件、海外14件です。また、出願中(公開済、公開前)のものも含めた特許件数は594件です。
本業である空調設備の設計施工の品質向上技術や省エネ機器の特許取得のほか、水素やSIS-HF®などの特徴的な技術の特許取得にも精力的に取り組んでおり、新規事業系の特許件数を約2割に増やしています。一方、取得特許は、当社のソリューションに使用するだけでなく、オープンイノベーションへの活用や、他社へ供与する取り組みも進めています。

特許件数 586件 ※出願中を含む

知財戦略室の取り組み内容

知財の活用戦略の策定・遂行

① 知財力強化の具体的な施策の立案・遂行

② 知財を活用した経営戦略の策定支援

経営方針に沿った技術戦略の策定支援

① 研究開発テーマの起案段階での「知財ランドスケープ」を活用した技術戦略の
策定支援

② 知財無形資産ガバナンスガイドラインに関する情報収集

知的戦略室の取り組み内容

新技術創出から
市場化に至る業務プロセス

新技術創出から市場化に至る業務プロセス

知的財産に関する取り組み

技術流出防止

エンジニアリング企業にとって、設計・調達・施工の技術的なノウハウといった無形資産は、重要な経営資源です。日々蓄積される技術的なノウハウの流出・流用防止のための留意点を特許連絡員を介して現場などへ共有するとともに、定期的に連絡員の会議を開催しています。また、有用な現場ノウハウは、社内イントラネットで共有する仕組みも構築しています。

新技術保護

労働力不足を補うための設計・調達・施工の生産性向上といった建設業全体の課題解決に向け、資機材や現場ツールに関する新たな技術の知財権の取得を行っています。特に建設業では、部品メーカーや販売代理店を含むバリューチェーンのなかの個々の企業との連携が必要です。当社の収益の最大化を図りつつ、バリューチェーンの個々の企業との共存共栄を目指し、技術供与を積極的に展開しています。供与契約は、対象技術数が約20テーマ、技術供与先が延べ約30社となり、技術料収入の総額は年々増加しています。高砂熱学のエンジニアリング力を発揮し競合他社との差別化を図るため、空調機器のさまざまな課題に関する解決技術について、分割出願を駆使して多面的な保護を図っています。

当社の独自技術SWIT®における特許の取得状況

その他のESGへ取り組みを見る