ガバナンス コンプライアンス Compliance
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コンプライアンス推進体制
高砂熱学グループ全体のリスクマネジメントを統括する管掌役員を委員長とする「リスク・コンプライアンス委員会」を設置し、コンプライアンスに関する基本方針に基づいた各種取り組みを実践しています。専任部署であるコンプライアンス室は、役職員に対する発信や、相談・通報窓口の周知を図るなどコンプライアンス体制の整備と取り組みの推進を行っています。
コンプライアンス上の主要なテーマとなるハラスメント防止や競争法遵守などは、コンプライアンス・プログラムに組み込み問題意識を共有し、全社リスク・コンプライアンス委員会で施策の進捗状況確認や部門間の協力・連携を検討することで推進を図っています。
なお、国内外の関係会社においては、企業倫理担当役員と推進担当者を各社に設置し、当社との連携を強化するなど引続きグループとしての体制を整備しています。
グループコンプライアンス体制図
コンプライアンスへの取り組み
グループ企業倫理綱領や
各種ツールによる啓蒙活動
役職員の基本的な行動の指針として「グループ行動指針」を定め、「グループ企業倫理綱領」を携行可能な小冊子などで役職員に配布し、日常業務や社内研修などで活用しています。
また、社員のみならず協力会社向けにコンプライアンスに関する各種研修を実施するほか、職場でのミニ勉強会ツールを定期的に作成・配布しています。
グループ企業倫理綱領(小冊子)と
10のグループ行動指針
- 法令・社内ルールの遵守と倫理的な規範に即した行動
- 適正な会計処理の徹底と会社財産の保護
- 公平・安全・健康的な職場環境づくりの推進
- 工事現場の安全確保と品質の維持・向上
- 適切な情報管理・情報開示の推進
- お客様との適切な関係の維持
- 同業他社との公正な競争関係の維持
- 協力会社との適切な関係の構築
- 社会的責任・社会貢献・地球環境への配慮
- 反社会的勢力・団体との関係遮断
コンプライアンス意識調査の実施
社員のコンプライアンス意識の経年変化や新たな傾向を把握するために、定期的に「コンプライアンス意識調査」を実施しています。
本調査では、各種ハラスメントや発注に関する社員の認識や社内の状況に関して回答を募り、問題点の把握と問題の早期解決を図ることを目的としています。
2022年度の調査結果において、全体的には改善傾向にあるものの労務関連では前年に引続き、課題が確認されました。ハラスメントについては、階層など属性ごとの回答に差が見られたため、引続き予防や啓蒙活動を実施していきます。
なお、回答結果は全社員に展開され、各部門におけるコンプライアンス教育などに活用しています。また、回答結果の分析は、各種委員会などへ報告を行い、課題の共有を図るとともに改善に向けた活動方針や施策の策定に活かしています。
コンプライアンス意識調査の結果
回答率 | 各種ハラスメントに関する認識 | |
---|---|---|
88% | セクハラを自ら 受けたと思う (2%) |
パワハラを自ら 受けたと思う (12%) |
お客様との適切な関係の維持
(贈収賄防止への取り組み)
お客様との適切な関係を維持するため、「グループ企業倫理綱領」において公務員などへの贈賄や民間のお客様への商業賄賂禁止に加えて、過剰な接待も禁止してきました。
また、近年の国際情勢などを踏まえ、贈収賄防止を明確化すべく、「贈収賄防止規程」を日本国内および現地法人ごとに制定し、地域の文化・商慣習に適応させることに加え、定期的なモニタリングを実施することで実効性を高めています。
贈収賄防止規程(基本方針)
- 当社は、事業活動に関連する国内外の贈収賄防止関連法令を遵守し、贈収賄はもちろん、贈収賄との疑いを招く行為を行わない。また、役員および社員等は、不正な利益を得るための民間企業に対する利益供与を違法とする法規制をもつ国があることに留意して、各国の法規制を遵守する。
- 本規程は、役員および社員等と関係先の間で行われるすべての金銭その他の利益の提供または授受を禁止するものではない。役員および社員等は、関係先との正常な取引関係の維持・構築、会社等の適正なプロモーション、冠婚葬祭における儀礼等の正当な目的で、かつ、社会通念の範囲を超えないものについては、業務要領書に定めるところに従い、これを行うことができる。
- 役員および社員等が本人およびその家族等の個人の生命、身体、財産または自由を守るために、真にやむを得ず公務員等に対して金銭その他の利益の提供を行ったものと当社が判断した場合には、処分の対象外とすることができる。
独占禁止法遵守に向けた取り組み
独占禁止法等競争法関連法令の遵守徹底に向け、「未然防止」から、「探知と早期発見」・「違反行為の発生・発生懸念時の対処」・「風化・形骸化の防止策」と各種段階に応じた取り組み内容を制定し実践しています。
役職員がコンプライアンスの徹底に取り組むとともに、健全なる業務の遂行が継続しうるための環境づくりを継続してまいります。
競争法遵守e-ラーニング |
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2022年度実施率 100% |
未然防止 |
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探知と早期発見 |
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違反行為の発生 発生懸念時の対処 |
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風化・形骸化の 防止策 |
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内部通報制度
社内の窓口のほか、顧問弁護士とは別の利益相反関係を排除した法律事務所による外部窓口など幅広い通報窓口を設けることで、業務上の指揮命令系統から独立した通報ルートを設けています。独立性、匿名性を担保した「グループ内部通報者保護規程」を制定し運用しています。
2021年度の本制度を利用した通報件数は、ハラスメントに関する内容や会社に対する意見など、全社で9件となりました。
通報内容については通報者保護を確実に担保しながら、全社リスク・コンプライアンス委員会、内部統制委員会への報告を行い、問題の早期発見・改善に努めるとともに、コンプライアンス教育テーマ選定に反映させるなど、適正な体制の維持・構築に向けた取り組みへとつなげております。
なお、海外拠点においては内部通報制度の周知に加えて、窓口の多言語化を進めております。
内部通報・相談のフロー図
内部通報件数と内訳
分類項目 | 2020 年度 |
2021 年度 |
2022 年度 |
---|---|---|---|
ハラスメント | 4 (1) |
2 (0) |
4 (0) |
会社・上司 への意見 |
1 (0) |
4 (2) |
5 (3) |
労務管理など | 0 (0) |
1 (1) |
0 (0) |
その他 | 1 (1) |
2 (2) |
1 (1) |
通報合計件数 | 6 (2) |
9 (5) |
10 (4) |
( )は是正対象外