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女性 「社長と女性社員の
ダイアログ」実施
Dialogue with
The President

2021年10月、女性のキャリアアップについての考え方や女性活躍全般について、小島社長と意見を交換する場として「社長と女性社員のダイアログ」を実施しました。
「日ごろから考えていることを共有して経営を変えていきたい」との思いから、幅広い層の社員と積極的に対話を行っている小島社長。今回の女性社員とのダイアログにも非常に期待していたとのことです。所属も職位、職掌もさまざまな5名の女性社員が参加しました。

参加者:写真左より 
光澤 / 松本 / 小柳 / 武田 / 小島 / 吉田
(記載の部署・役職等は2022年11月時点)

多様性の推進は会社の成長に不可欠

司会:2021年4月時点で当社の女性社員の割合は16.7%、女性管理職の割合は1.5%です。

松本:各企業が女性管理職の比率を増やそうとしているのは、会社の中核となる人財に多様性を確保したいという観点からです。一定の範囲で独自の判断ができる役職に女性をより多くつけることで、これまで顧みられなかった視点や価値観を掘り起こし、会社の持続的成長につなげていきたいということです。
私が所属する部門は女性の比率が高く、キャリア採用者も多いので、議論の際にはさまざまな意見が飛び交い、新しい発見があります。当社全体でも多様性を推進し、これまで少数派であった社員の新しい視点が入れば、画期的な業務改善案や新ビジネスのアイディアが出てくることが十分に期待できます。

小島社長:最近も研究開発本部の女性メンバーから素晴らしい提案があり、新鮮な視点にはっとさせられました。多様な視点を持つことは、当社がイノベーターとして成長し続けるために不可欠です。女性管理職比率については、一般的に検証されている企業平均値には及ばない当社の現状もありますので、今後も取り組みを強化します。

個人の価値観に即したキャリア構築を可能に

司会:小柳さんは一般職から総合職に転換、職掌もエリア職からグローバル職に転換しています。

小柳:入社15年目に技術部門の地区事務所に配属になり、社歴の割に技術の知識が少ないことに気づいてから大きく意識が変わりました。一級管工事や学会設備士の資格取得、総合職へのコース転換試験、さらには昇格試験にも挑戦しました。チャンスは誰にでもあることを他の女性社員に示したい、そしてこの流れが続いてほしいという思いがありました。エリア職からグローバル職を目指したのは、人脈を広げたかったことと一度他店を経験してみたいと思ったことがきっかけです。

吉田:技術部門の地区事務所に配属になって意識が変わったというのはよくわかります。私は営業職ですが、入社してから1年半の現場研修がとてもいい経験になっています。

司会:営業職のあり方について、吉田さんの所属する札幌支店の営業部営業課では仕事をどのように進めていますか?

吉田:営業課は男性3名、女性2名という構成で、それぞれの営業活動を行っています。以前は、外訪活動は男性社員、事務は女性社員や派遣社員が行うことになっていましたが、今は性別にかかわらず、職位、役職に応じた業務分担になっていると感じます。

司会:現場も女性が少ないイメージがあります。

武田:私は現場業務で女性だからできることも男性だからできることもないと思っています。すべきことをするだけなので、それができるかできないかはその人の能力差であり、男女の差ではありません。ただ、体力面で劣ることや体調の変化が多いこと、ライフイベントに左右されやすいことは根本的な違いなので、そこをどうやってクリアしていくかが今後の課題でしょう。女性が働き続けるための会社の制度は全体的には整ってきていると思いますが、現場に即した運用や手法はさらに考えるべきではないでしょうか。

小島社長:何か提案はありますか?

武田:現地現物の現場管理という固定観念にとらわれず、現場でも交代でテレワークを活用できれば、男女問わず「現場だから仕方ない」と諦めずに働きやすい職場環境を構築していけると思います。

小島社長:その通りです。一部の現場で実験的に始めていますが、デジタル端末やVRを現場管理に活用すればリモート対応も可能になります。これは全社員のための働き方改革の一環です。慣習という圧力に対しては、たとえば契約書などにおいて明文化することも考えなければいけません。当社だけでできることではありませんが、建設業界全体の問題として働きかけていきます。

全社員のワークライフバランス向上のために

小島社長:松本さん、光澤さんは制度を利用しながら、仕事と家庭を両立されていますね。何か問題を感じるところはありますか?

松本:制度は充実してきましたが、利用者の偏り、制度利用に伴う不安感というところでは、改善の余地があるのではないでしょうか。

光澤:同感です。これは女性社員だけの問題ではありません。働き方改革により制度は充実してきたので、次は全社員が制度を平等に利用できるように環境の整備が必要です。また、ライフステージの変化に合わせて、柔軟な利用が可能になることも希望します。

小島社長:制度の利用状況に差があることについては、私も対策を講じなければならないと思っています。利用に不安感があるというのも重大な問題です。性別やライフステージに関係なく、各種の制度を利用しながら、能力は正当に評価されるモデルケースを示していくつもりです。

光澤:女性に限らず、制度を利用して働き続けるためには理解者や雰囲気づくりが大切だと考えます。働き方改革の一環として、幅広く意見交換ができる場があれば心強いのではないでしょうか。

小島社長:私もつくづく対話の重要性を感じています。今日も多くの貴重な意見をうかがうことができました。より良い会社を目指して、これからも力を合わせていきましょう!

参加者プロフィール

小柳 春美

1990年入社。東京本店 技術1部 技術生産2課 課長代理。入社以来、CAD業務を通して現場支援を担当。

光澤 尊子

1995年入社。本社事業管理部 主任。現在は秘書業務および建設業許可・経営事項審査届出業務を担当。

武田 沙耶

2010年入社。大阪支店 技術3部1課 課長代理。入社以来、主に現場業務に従事。現在は京都で現場業務を担当。

松本 深雪

2015年入社。本社法務部 担当部長。
法務相談全般を担当。

吉田 和美

2018年入社。札幌支店営業部営業課。現在は先輩社員の営業活動に同行して受注活動に挑戦中。

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