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特集 T-Base®プロジェクト

国内事業の強靭化

「施工管理」から「生産管理」への
施工プロセスの変革

建設業界は、生産年齢の高齢化と生産人口の減少、2024年度に迎える時間外労働上限規制適用、環境問題への対応など、さまざまな課題に直面しています。
高砂熱学は、課題解決に向け、コア事業である現場の施工におけるプロセスの変革を目指す取り組み「T-Base®プロジェクト」を推進しています。

建設業界を取り巻く課題と
当社の取り組み

「施工プロセスの変革」とは、建設業界特有の現場一品生産、すなわち現場ごとの「施工管理」から、プラットフォームを中心とした「生産管理」に施工のあり方を変革する取り組みです。
これらにより施工の省人化・省力化、さらには施工における環境負荷低減を実現し、業界の課題解決への貢献を図ってまいります。
2022年5月には、企画・生産・物流などの中核を担う施設「T-Base®」を開所し、本施設を中心に、標準化製品・新ユニット工法の開発および製造、また協力会社・サプライヤー・現場をつなぐセントラル生産システムの開発などを進め、全国での運用を本格稼働いたしました。

T-Base®の機能と効果

T-Base®は、施工プロセスの変革に向けたプラットフォームです。
これまで建設現場(オンサイト)では、それぞれに図面を作成し、現場一品施工を行ってきました。今後はT-Base®を活用し、現場を問わず共通の部分や、繰り返し作業となる部分を標準化し、現場とは離れた場所(オフサイト)で生産・供給します。これにより現場労務の低減・現場工程の平準化・施工品質の向上を実現します。
また、これまで建設業に従事されてこなかった人財へオフサイト拠点で雇用の機会を提供し、多様性の推進にも寄与します。

オフサイトでの環境貢献

オフサイトでの環境貢献

T-Base®を軸とした
環境貢献への取り組み

T-Base®では大きく3つの環境への
取り組みを進めています。

WORK1

メーカーや代理店と協力した資材の省梱包化やリターナブル梱包の採用、
T-Base®での生産品の無梱包化による現場への廃棄物持ち込み削減

WORK2

再生可能エネルギー採用による生産段階でのCO2排出量低減

WORK3

現場への輸送での貨物・船舶を組み合わせたロジスティクス&モーダルシフトによる輸送負荷の低減

複数の取り組みを通じて、建設業の
生産・供給サイクルにおける
環境貢献に取り組んでいます。

T-Base®の5つの機能と環境貢献

T-Base®の5つの機能と環境貢献

今後の展開

今後は、T-Base®が取り扱う標準化技術・ユニット数を増やすとともに、地域別の建設需要にも合わせ、機動的に拠点を設けるなど、さらなる生産性向上を図ってまいります。地域を横断した生産体制を構築することで、当社の協力会社で構成される「高和会」会員への安定した仕事量の確保にもつながります。これまでは、地域ごとの繁忙度の高さに、人が移動することで対応してきましたが、標準化されたユニットを各地のオフサイト拠点で生産し、建設現場へ輸送する働き方が実現することで、地域ごとの繁忙度の平準化と、働く人々のワークライフバランスの実現にも寄与してまいります。
また、DXと設計図の3D化などのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)との連携により抜本的な施工プロセスの変革を実現し、さらなる生産性の向上を目指します。

展示ショールーム
ユニット生産ライン

建設業における「施工プロセスの変革」を実現する『T-Base®プロジェクト』、その中核を担う施設「T-Base®」の開所式を実施(2022年5月10日)(559KB)

「施工プロセスの変革」の中核を担う施設「T-Base®」にてIR Day2022を実施(2022年7月1日)(2.9MB)