社会
人的資本の強化
Strengthening
Human Capital
- 人権の尊重
-
人的資本の強化
-
ダイバーシティ、
エクイティ&インクルージョン - 社会貢献
- 品質・サービス
高砂熱学グループの人的資本強化
高砂熱学工業は人が最大の資産であると考え、創立以来「人の和と創意で社会に貢献」という社是のもと、無いものは創るという考え方に基づき社員一人ひとりの力を結集して新たな価値を生み出し、社会の発展に貢献してきました。
当社グループを支えているのは、社員一人ひとりの力であり、その貴重な人財が自律的に成長していくことで、会社もさらに成長していくと考えています。
環境クリエイター®として未来に向けてさらなる発展を続けるために、採用、成長支援、活躍、能力の見える化を4つの柱として人的資本の強化に取り組んでいます。
人財マネジメント基本方針
当社は、「人が最大の資産である」という理念に基づき、人財育成と人間尊重を礎とした人財マネジメントを行います。
企業活動を通じて、常に新たな価値を生み出して社会に貢献していく為には、日々成長を続ける企業でなければならず、それを支えるのは常に成長し続ける人財であるとの考えを基本とし、品性と高い倫理観を持ち、自律的に、常に挑戦し続ける人財を育成します。
また、性別、性的指向、性自認、国籍や障がいの有無などの属性にかかわりなく、お互いの多様性を認めて尊重し合う企業文化を醸成するとともに、個々の人財が健康で生き生きと、能力を最大限に発揮できる労働環境を整備します。
経営戦略を実現する人財戦略

重要な指標
| カテゴリー | 指標 | 単位 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 採用 | 従業員数 | 人 | 2,166 | 2,230 | 2,365 |
| 女性従業員比率 | % | 18.2 | 19.4 | 20.7 | |
| 採用者数(新卒) | 人 | 98 | 73 | 134 | |
| うち女性※ | 人 | 31 | 29 | 42 | |
| 定着率(入社3年目) | % | 88.5 | 92.9 | 86.7 | |
| 能力の見える化・成長支援 | 教育研修投資額 | 百万円 | 160 | 236 | 343 |
| 総研修時間※ | 時間 | 119,200 | 103,341 | 219,346 | |
| 一人あたり研修時間 | 時間 | 55 | 46 | 93 | |
| 資格取得者数※ | 人 | 1,061 | 1,174 | 1,639 | |
| エキスパート所長補※ | 人 | 0 | 30 | 76 | |
| トレーニー数(店外・国外) | 人 | 0 | 0 | 20 | |
| 活躍促進 | エンゲージメント※ | - | 45 | 51 | 59 |
| 誇り | - | 71 | 78 | 80 | |
| 戦略目標とのリンク | - | 46 | 54 | 61 | |
| 成長の機会 | - | 45 | 50 | 57 | |
| ワークライフバランス | - | 40 | 48 | 58 |
| カテゴリー | 指標 | 単位 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| DE&I | 女性従業員数 | 人 | 371 | 401 | 461 |
| 女性管理職比率※ | % | 1.9 | 2.3 | 2.8 | |
| 女性管理職候補者比率 | % | 6.3 | 7.5 | 9.3 | |
| NS管理職数 | 人 | 358 | 371 | 370 | |
| 障がい者雇用 | % | 2.6 | 2.5 | 2.3 | |
| 健康経営 | 総合健康リスク値 | - | 92 | 89 | 85 |
| 定期健診受診率 | % | 100 | 100 | 100 | |
| プレゼンティーイズム損失額 | 百万円 | △2,035 | △1,887 | △1,924 | |
| 仕事と家庭の両立支援 | 育休復職率 | % | 100 | 100 | 100 |
| 育休取得者数※ | 人 | 72 | 64 | 77 | |
| 一人あたり総労働時間※ | 時間 | 2,266 | 2,197 | 2,074 | |
| 年次有給休暇取得率 | % | 68.5 | 73.8 | 71.8 |
- 社員の成長・活躍および多様性において特に注目している指標
採用
当社は、人財戦略の4つの柱である「採用」「能力の見える化」「成長支援」「活躍促進」を一貫した人的資本経営の施策としてとらえています。それは、採用した人財のキャリアを応援し、育成する仕組みを整え、環境クリエイター®として社会に貢献することを意識した施策といえます。
初期の施策である「採用」については、性別や国籍、障がいの有無などによらず公平・公正に行っています。例えば、海外大学生の2か月間におよぶインターン受け入れや障がい者のインターン受け入れなど、幅広く当社への門戸を開くことで、就業前の相互理解を深めています。さらに、建設業全体の課題でもある若手(新卒・キャリア)や女性の採用も積極的に行い、社会から選ばれる企業づくりをしています。
直近3か年の採用実績(内訳)
| 国籍 | 性別 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 直近3か年 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 実数 | 比率 | 実数 | 比率 | 実数 | 比率 | 実数 合計 |
比率 | ||
| 国内 | 男性 | 43 | 58.9% | 81 | 60.4% | 89 | 68.5% | 213 | 62.6% |
| 女性 | 27 | 37.0% | 38 | 28.4% | 30 | 23.1% | 95 | 29.5% | |
| 留学生 | 男性 | 1 | 1.4% | 11 | 8.2% | 6 | 4.6% | 18 | 4.7% |
| 女性 | 2 | 2.7% | 4 | 3.0% | 5 | 3.8% | 11 | 3.2% | |
| 合計 | 73 | 134 | 130 | 337 | |||||
| 項目 | 直近3か年 | |
|---|---|---|
| 実数合計 | 比率 | |
| 女性総数 留学生も含む |
106 | 31.4% |
| 留学生総数 | 29 | 8.6% |
能力の見える化
当社は人的資本経営を推進するため、2021年度にタレントマネジメントシステムを刷新しました。従業員一人ひとりのさまざまな人事データを可視化し、採用や育成、人財配置、登用に活用しています。2023年度からは、部門横断の「人的資本強化タスクフォース」を設置し、「施工」「設計」「管理」「営業」など職種別に必要となるスキルを整理・可視化しています。
また、タレントマネジメントシステムは、従業員が自らキャリアプランやライフプラン、パーソナリティを入力できるようにしています。そして、それらの複合的な情報を上長との1on1ミーティングに活かすなどして、中長期的な従業員の成長支援につなげるようにしています。「人事のDX化」を人財データの効率化だけでなく、エンゲージメント向上にもつなげようと試みています。それが、戦略を実現できる人的資本の強化につながるものと認識しています。

成長支援
人財マネジメント基本方針
当社は、「人が最大の資産である」という理念に基づき、人財育成と人間尊重を礎とした人財マネジメントを行います。企業活動を通じて、常に新たな価値を生みだし、社会に貢献していくためには、日々成長を続ける企業でなければなりません。それを支えるのは常に成長し続ける人財であるとの考えを基本とし、品性と高い倫理観を持ち、自律的に挑戦し続ける人財を育成します。
また、性別、性的指向、性自認、国籍や障がいの有無などの属性に関わりなく、お互いの多様性を認めて尊重し合う企業文化を醸成するとともに、個々の人財が健康で生き生きと、能力を最大限に発揮できる労働環境を整備します。
OJT(現場での直接指導)
当社は100年を超える歴史(1923年創立)をもち、空調を軸としたエンジニアリング企業として発展を続けてきました。その礎となっているのは確かな技術力です。これまで培ってきた知識とノウハウを可視化し、次の世代の育成につなげています。技術伝承のおもな手段はOJTです。前述のタレントマネジメントシステムを使用し、OJTの習得記録をとり、先輩から後輩へ具体的な直接指導ができるようにしています。
OFF-JT(研修)
2025年度には、社内教育機関であるタカサゴ・シン・アカデミー(TSA)を設立しました。TSAでは、従業員一人ひとりの成長ステージに合わせ、技術研修と管理研修、必修研修と任意参加研修を多数実施しています。可視化したスキル項目に合わせ、年次を重ねるごとにレベルアップし、質・量ともにより実践的なアウトプットができるよう工夫しています。さらに、各自の強みを伸ばす深化教育、技術の専門性を高める高度技術研修を実施しています。

- 研修時間は2025年度計画
ローテーション制度
スキル項目に基づいた実践的な教育として本支店内ローテーションを行っています。技術系、管理系ともに実際の仕事に基づいた経験を積むことで、OFF-JT(研修)での学びと実務をつなげます。
トレーニー制度
本支店内で補えない経験は、トレーニー制度によって補完します。より成長するための経験を支店・国境をこえて越境学習します。本支店・国内外で生じる経験の差をうめ、自律的に手をあげて成長機会を得られる仕組みです。(2024年度海外トレーニー年間30人、国内70人)
エキスパート/プロフェッショナル
価値創造の源泉である現場管理のスペシャリストを「エキスパート所長」として認定し、技術員が目指すべきゴールとして可視化しています。また、設計・工事監理の専門組織として「一級建築士ユニット」を設立し、一級建築士資格取得を支援しています。資格取得後は、建築士ユニットメンバーとして建築士法業務を担い、「設計プロフェッショナル」として活躍しています。
- エキスパート所長は、ヒューマンスキル、テクニカルスキル、有資格など一定の条件を満たした者が、社内の特別研修と審査を受けたうえで認定される社内資格です。2024年度までに76名のエキスパート所長補が誕生し、今後認定審査に臨みます。


タカサゴ・シン・アカデミー
当社の人財採用・育成機関である専門部署「タカサゴ・シン・アカデミー」社員一人ひとりの成長が、自分らしさの確立と成功へつながるよう、全力で支援することを目的としています。当アカデミーは、社員が自らの可能性を最大限に引き出し、成長していくためのさまざまなサポートを提供しています。
タカサゴ・シン・アカデミーとは
タカサゴ・シン・アカデミーの「シン」には、図1のような7つの意味があります。これらを意識した人財採用・育成を行うことで、環境クリエイター®への道を切り拓きます。
ロゴマークは、「冷房と暖房」と社員一人ひとりの可能性を無限大に表現した構造になっています。「当社の技術」と「一人ひとりが自分らしく成長することができる環境提供」をイメージしています。

(図1)

新たな学びの拠点 シン・研修ルーム

また、人が集まる「シン・研修ルーム」には技術と育成だけでなく、様々な要素を「つなぐ(コネクト)」意味をもたせています。
- 想い・・・パーパス、ビジョン、社是、Takasago Way
- 歴史・・・これまでの100年と新たな100年
- リアル・・・国内本支店、海外拠点、TIC、T-Base®、シン・研修ルーム
- 職種・・・技術、営業、管理、R&D
- 世代・・・若手、中堅、エキスパート
- 属性・・・新卒、中途、再雇用、外国人財、障がい者、グループ各社、高和会
様々な要素がつながることで、新たな価値を創造し、当社グループの永続的な発展に結び付くものと確信しております。
研修カリキュラムの刷新
当社はタカサゴ・シン・アカデミーの設立を機に、研修カリキュラムを刷新しました。当社の技術力を支える「テクニカル」研修を中心に質・量とも全体的な底上げを図っています。さらに「コミュニケーション」研修を大幅に増やすことで、タテ(上司と部下)、ヨコ(同世代)、ナナメ(先輩と後輩)の関係を密にしています。1923年創業以来の伝統を守り、これまでの100年からこれからの100年をつないでいきます。
また、リーダー層には「パーパス」を自分事として考える機会を提供し、技術職・中堅社員には「プロフェッショナル」研修や「DX」研修の受講機会を増やすことで、自らの知見を深化できるようにしています。



環境クリエイター®へのストーリー
当社は人財を最大の資産と位置づけ、採用、育成、評価、報酬の一連の人的資本施策がそれぞれ連関して流れる仕組みを構築しています。そして、この一連の流れを円滑にするため、5つの工夫を凝らしています。
| ❶ 技術継承・テクニカル研修 | 当社は顧客ニーズを実現するために確立した高い技術力を次世代へ継承するため、培ったノウハウを言語化した「現場所長実践テキスト」を作成しました。研修をインプットだけではなく、アウトプットを中心に実践的に行うことで、若手層の早期成長を実現し、技術の継承を継続して行うことができます。 |
|---|---|
| ❷ 組織づくり・人づくり | 管理職は管理職に昇進したタイミングで組織・人について学びます。自身の経験にくわえ、最新の動向やノウハウを知ることで、管理職としての見識を深めます。 |
| ❸ コミュニケーション・リーダーシップ | 国内・海外・グループ会社と連携したオール高砂体制を構築しています。具体的には、社内の1on1ミーティングの機会増、海外トレーニー制度の導入、グループ各社が参加できる研修制度などがあります。 |
| ❹ 環境クリエイタータイム | 未来の自分のありたい姿を計画し、自己成長につながる自由時間として、業務時間の5%を環境クリエイタータイムとして設定しています。社員はeラーニングや読書など自分の興味関心の幅を広げる活動をしています。 |
| ❺ 評価者研修 | 公平公正な評価は当社の競争力を高めます。管理職は戦略と人事の連動を意識した適正な評価を行うため専門の教育を受けています。 |
当社社員が目指している姿は「環境クリエイター®」です。地球や人々が必要とする環境を創造できる人財の育成に、これからも取り組んでいきます。

キャリアポート
(キャリア相談窓口)の設置
若手社員のキャリア形成上の不安、結婚や出産等のライフイベントなど、さまざまな悩みを前向きに相談できるように、気軽に立ち寄ることができる港(ポート)をイメージして、キャリア相談窓口である「キャリアポート」を設けました。キャリアポートでは寄せられる相談について、人財育成の担当者やダイバーシティ&インクルージョンの推進担当、人事制度に詳しい担当者が親身に解決に向けたアドバイスを行っています。
活躍促進
社員と会社の相乗成長サイクルを実現する人事制度改革
人事制度改革は、2023年度より検討を開始し、2024年度から順次推進しております。2025年4月より始まった新人事制度においては、以下の点で新たな枠組みを導入し、社員が成長・活躍することで社員と会社の相乗成長サイクルが実現するよう取り組んでいます。


エンゲージメントのさらなる向上
従業員が意欲をもって業務に従事し続けるためには、「働きがいのある会社」であることが必要と考えています。当社では、会社の経営理念や事業内容が社会に貢献するとの認識が浸透してきたこともあり、従業員がやりがいや誇りをより感じて業務に打ち込む風土が広がってきました。加えて「働きやすさ」も重要な要素のひとつです。メリハリのある多様な働き方を可能にし、ワークライフバランスを実現して従業員が健康で充実した生活を送れるよう就労環境の整備をしてきました。
こうした取り組みの積み重ねで従業員と会社の間の信頼関係を醸成し、従業員一人ひとりが働きがいや幸福を感じ、生き生きと活躍できる企業づくりを進めています。
エンゲージメント調査の実施と
エンゲージメント向上ワーキング
当社は、社員のエンゲージメントの向上を狙いとして、四半期に一度エンゲージメント調査を実施しております。このエンゲージメント調査の結果を分析の上、課題を把握し改善活動を行うとともに、会社が実施するさまざまな施策の効果測定のためのツールとしても活用しています。
社員エンゲージメント向上については、当社役員報酬における業績連動指標の一部に組み込むこととしております。こうした取り組みの結果、エンゲージメントスコアは直近3年間で改善傾向が継続しています。
Diversity, Equity & Inclusion
当社は、経営理念において「人間尊重」を基本とし、国籍や性別を問わない公平な人財登用を推進しており、部門を横断して多様性を推進するチームを設置して、多様な人財が自らの個性と能力を最大限に発揮して活躍できる職場づくりを進めています。
DE&Iチームでは「女性」「障がい者」「国際人財」「キャリア採用者」「シニア」「LGBTQ+」それぞれのテーマ別に課題の洗い出しや施策の実行を進めています。
- 当社シンボルマークのエレメントを活用したDE&Iロゴマーク

ハラスメント対策
パワーハラスメントやセクシャルハラスメント、マタニティハラスメントといったハラスメントを防止するため、トップメッセージを発信してハラスメントを許さないという会社の基本方針を明確にしています。社内外に相談窓口を設けているほか、定期的なアンケート調査を実施して職場でのハラスメントの有無を確認しています。また、毎年8月をハラスメント根絶強化月間とし、全社でハラスメント防止の意識向上を目的とする研修を行っています。
仕事と家庭の両立支援
育児や介護と仕事との両立を支援するため、育児・介護休職や短時間勤務制度をはじめ、子女の看護休暇・介護休暇といった各種休暇制度を整備しています。その他、時差出勤やテレワークなど柔軟な働き方を可能にしており、テレワークについてはすべての従業員が利用できる制度としています。
その他男性の育児参加を積極的に応援し、育児休職の一部有給化を行うなど男性従業員の育児休職取得を奨励しています。また育児休職からの復職支援として、復職時面談の実施や企業主導型保育所の紹介などを行っています。
働き方・就労環境の整備
役職員一人ひとりが心身ともに健康で、いきいきと能力を発揮できる企業を目指し、働く環境の整備や人事制度の見直しを継続して実施しています。建設業を取り巻く事業環境の変化や労働時間規制への対応を踏まえ、生産性の向上と働き方の質の向上を両立させることを目的に、当社では「Smart Work」をキーワードとしたワークスタイル変革を推進しています。

健康経営
すべての役職員が心身ともに健康で、活力に満ちあふれる企業(Wellbeingカンパニー)となることを目指しています。
「人財」である役職員が健康で快く事業に取り組むために、専任部署である「健康推進室」を設置しています。健康推進室では保健師が常駐し、心身の健康に関する相談の受け付けを随時行うほか、仕事と病気の両立支援、健康診断の事後フォロー、ヘルスリテラシーの向上のための教育・啓発活動などを行っています。

そのほか、最新の健康情報を発信して健康意識向上を促す「たかさご健康だより」の月次発行、健康支援が届きにくい地方現場での出張運動教室・食育イベントなどの実施、および社内ウォーキングイベントなどを通じた運動習慣の促進を通じて、健康を尊ぶ企業風土の醸成を目指しています。
キャリアチャレンジ制度(社内公募制度)
自律的なキャリア形成を促すことを目的としてキャリアチャレンジ制度(社内公募制度)を設けています。新規プロジェクトを推進する部門を中心に求める人財要件を提示し、社員が直接人事部に応募する方式で募集を行い、キャリア実現の機会を提供しています。
